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ミノキシジルタブレット（ミノタブ）とは

ミノキシジルタブレットはミノキシジルを主成分とした錠剤です。ミノキシジルはもともと、降圧薬として海外の製薬会社で開発されました。投薬治療を受けた患者に発毛効果が見られ更に開発がすすめられたことにより、現在のように発毛剤の成分として使われるようになりました。日本国内では大正製薬がミノキシジル外用薬の販売権をマクニール社より取得し、「リアップ」という名前で販売を初めております。近年まで日本国内におけるミノキシジル外用薬はリアップの独占市場でしたが、現在はアンファー社のメディカルミノキを始め様々な企業がミノキシジルの外用薬を発売しています。ミノキシジルローションはドラッグストア等の店頭販売が認められていますが、ミノキシジルタブレットは医師の処方が必要です。

ミノキシジルタブレットの効果

前述のようにミノキシジルには内服用タブレット（錠剤）タイプと外用薬のローションタイプとがあります。日本国内における臨床データはまだありませんが、一般的に外用薬より内服薬の方が発毛効果が高い事が知られています。
ミノキシジルは体内に存在する平滑筋を緩め血流を促しヘアサイクルを正常にする作用があります。平滑筋は血管の緊張や弛緩に作用し人間の臓器や血管、生殖器を形成しています。
血管平滑筋を弛緩させることで血液循環を補助するので動脈硬化を防ぐ薬として開発されましたが、動脈よりも毛穴に繋がる毛細血管により効果的に作用することがわかり育毛剤として販売されました。
その為ミノキシジルを服用すると髪の毛に繋がる血管が拡張され、血流が増進し毛根へ栄養が行き届きやすくなります。ミノキシジルの効果は血管を拡張させることにあるので髪の毛の材料が多く含まれているわけではないことに注意が必要です。

ミノキシジルの処方と副作用

ミノキシジルタブレットには2.5mg錠、5mg錠、10mg錠の用量があります。5mgを服用されるのが一般的ではありますが、副作用や生えるスピード等を鑑みて医師と相談し決めていきましょう。飲み方・服用方法は一日1~2回水での服用です。朝昼晩、食前食後等を気にされる必要はありませんが、時間を決めて毎日定期的に服用した方が飲み忘れが無いのでお勧めです。副作用は赤ら顔、皮膚の潮紅、眩暈、多毛症、浮腫み、動悸、胸の痛み、心拍が速くなる、性欲減退、原因のわからない急激な体重増加等があります。多毛症は頭部以外、腕や背中の毛量が増加しますが、この副作用はAGA治療中多くの場合起こる症状です。AGA治療薬で副作用が起こる確率は約1〜2％とされています。軽いむくみなどであればリンパマッサージを行うと良いでしょう。その他動悸や頭痛が表れた場合は専門のクリニックにご相談ください。

ミノキシジルローションの用量は1%から始まり16%まで幅広く製造・発売されています。主な副作用は頭皮のかゆみやかぶれ、稀に発疹や血圧低下による眩暈や動機がありますが、外用薬の場合は使い過ぎによって副作用が表れている場合も多いので用法・用量を守って正しくお使いください。
ミノキシジルタブレットはアルコールと一緒に服用すると血圧が下がりすぎて気持ち悪くなる可能性があります。お酒を飲まれる方は服用タイミングを考えた方が良いでしょう。その他にもミノキシジルをはじめ多くの薬剤は肝臓で代謝されます。そのため日常的に飲酒をする場合、ミノキシジルの分解が遅れたり肝臓への負担が大きくなると考えられますので、服薬中はその他の栄養の摂取とともに飲酒にもお気をつけください。

追記：女性への影響

なお、当院は男性専門のクリニックですがミノキシジル発毛剤の女性への副作用についても触れておきます。
主な副作用は男性と変わらず赤ら顔、皮膚の潮紅、眩暈、浮腫み、動悸、息切れ、性欲減退などですが、
女性の場合、妊娠中から産後にかけてホルモンバランスの大きな変化により薄毛になる場合があります。妊娠中や授乳中はミノキシジルを含む治療薬は使用できませんのでご注意ください。
また、薄毛でお悩みの女性がミノキシジルローションをご購入の際は女性用として販売されているものを購入しましょう。違いは主に用量となります。例えば先発医薬品であるロゲインは男性用が5%、女性用は2%になっています。それは男性とは症状が少し違うことや、同じ濃度では副作用のリスクが大きくなることがあるからです。
もう一つ追記するならば、AGA薬にはミノキシジルの他にフィナステリド、デュタステリドという男性ホルモンに影響を与える薬剤があります。
妊婦さんや妊娠の可能性がある女性は、フィナステリドの服用のみならずお薬に触れることも危険です。
そのため男性がフィナステリドを服用する場合は、女性の手に触れないよう保管する、その旨を女性に伝えておく、成分が空気中に舞わない様に薬を砕いて服用しないでください。
フィナステリドは男性ホルモンに影響を与えるため、胎児の性器形成時などに異常が出てしまう恐れがあります。

さて、
今回はミノキシジルタブレット（ミノタブ）とその副作用について書かせて頂きました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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