シアリスジェネリック

※写真はメーカー公式HPより引用
現在、ED治療薬として国内で承認されている薬剤はバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類となります。このうちバイアグラは日本国内での特許期間が終了しているため、2014年6月からジェネリック(後発医薬品)が国内の複数の製薬会社から製造されています。
これまではレビトラ、シアリスも特許期間が有効であるために日本国内では製造がされていませんでしたが、レビトラ、シアリスは2020年に国内の特許が切れたため、2020年以降、世界の主なED治療薬はすべてジェネリック医薬品が販売されてることになります。
シアリスには5mg、10mg、20mgと3種類の容量が販売されていますが、沢井製薬など後から追従したメーカーでは5mgのタダラフィル錠が2020年5月の時点では製造されていないようです。これはシアリスの処方の殆どが20mg錠であるためでしょう。後発製薬メーカーは必ずしも同容量のラインナップを揃えなければいけないわけではなく、メーカー判断によって需要の高い容量をラインナップされていることが伺えます。
シアリスジェネリックは医療目的の薬剤なので医師の診断の後に処方を受ける方が安心かつ安全です。
シアリスジェネリックの効果
シアリスジェネリックの有効成分はシアリスと同様でタダラフィル(Tadalafil)です。含有量も同様で5mg、10mg、20mgの3種類なので、効果・効能などシアリスと同じ薬剤として使うことが出来ます。シアリスは5型ホスホジエステラーゼ(PDE-5)の酵素の働きを阻害し、陰茎周辺部の一酸化窒素(NO)作動性神経に作用し血管を膨張させ血流量が増すことで勃起力を補助します。
バイアグラやレビトラに比べシアリスは副作用が少なく、食事の影響を受けにくいことが特徴です。服用後、1時間から2時間ほどで効果が現れ始め、30時間から36時間ほど効果が持続します。シアリスを始めED治療薬は勃起を補助する効果の薬剤であり、強制的に勃起状態にさせる効果はありません。シアリス、シアリスジェネリック共に服用後、30時間男性器が勃起したままになるということはありませんのでご安心ください。
シアリスジェネリックの有効成分はであるタダラフィルは分子構造上分解されにくく、体内に吸収される速度が緩やかで、勃起力も無理なくマイルドで効果も長時間作用します。また、副作用の発現も少なく、世界で3番目に開発されたED治療薬ながら世界シェアは42%を数える世界で愛用されている薬剤です。
シアリスジェネリックの飲み方・服用法要
シアリスジェネリックは1日1回服用してください。効果が36時間と長時間作持続しますが、次回の服用は24時間あけて服用していただければ問題ございません。
シアリスジェネリックの副作用
シアリスジェネリックはシアリスと同じく副作用が出にくい薬剤です。しかしながら、全く副作用が出ないわけではありませんので、ご注意ください。アルコール摂取時に似た火照り感が主な副作用ですが効果発現のサインとお考えください。
シアリスの有効成分であるタダラフィルを使用した臨床実験の報告によると、主な副作用としては頭痛·火照り·消化不良·鼻詰まりなどがあります。副作用の発生頻度は低く、重篤な症状に繋がったという報告はありません。
シアリスジェネリックの服用に関する注意
現在、服用中のお薬によっては飲み合わせの関係でシアリスを服用することが出来ない場合があります。なかには併用禁忌に指定されている薬剤もありますので、診察の際に「おくすり手帳」などの服用中の薬剤のわかるものをお持ちください。服用が出来ない場合の一例を記載しますのでこちらでご確認ください。
- タダラフィルに過敏症を持っている方
- 硝酸剤、一酸化窒素供与剤、可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤を投与中の方
- 不安定狭心症または、性行為中に狭心症を発症した経験のある方
- 3か月以内に心筋梗塞の既往歴がある方
- 6か月以内に脳梗塞、脳出血の既往歴がある方
- 重度の肝障害をお持ちの方
- 網膜色素変性症の方
現在服用中との飲み合わせを確認するためにも、医療機関での処方を受けるようにしてください。シアリスジェネリックには血管を拡張する作用があるため、血管系の疾患をお持ちの方は服用すると重篤な副作用を引き起こす恐れがありますので確認をお願いします。
シアリスジェネリックの種類
現在は日本国内の製薬会社数社からシアリスジェネリックとして販売されています。
代表的なものでは、『タダラフィル錠10mgCI「サワイ」·タダラフィル錠20mgCI「サワイ」』や、『タダラフィル錠10mgCI·タダラフィル錠20mgCI「TCK」』などがあります。他にも、「あすか製薬」、「ファイザー株式会社」、「本草製薬(TCK)」などが製造·販売されているようです。
シアリスジェネリックの錠剤の名前がシアリスではなく、タダラフィルとなっているのは日本国内においてジェネリック医薬品は先発品の品名を名乗ることはできないため、「成分名+容量(mg)+メーカー名(略称)」といった形式での名称が決められています。
今回の場合、シアリスはタダラフィルが主成分となるため、例えばタダラフィル錠の10mgであれば、『タダラフィル錠10mgCI「サワイ」』となるわけです。
海外製品ではそのようなことはないのですが、「タダリス」、「メガリス」「タダシップ」「タダリフト」「タダライズ」などやはり主成分のタダラフィルから由来した商品名をつけています。
シアリスジェネリックの個人輸入や通販
※写真はメーカー公式HPより引用
個人輸入や通販により各種ED治療薬を購入することが出来ます。海外ではシアリスジェネリックは多数販売されていて、バイアグラを開発したファイザー社から「タダリフト」、世界的ジェネリック医薬品メーカーであるシプラ社から「タダシップ」などをシアリスジェネリックとして製造販売がされています。
日本から個人輸入や通販を用いることで購入は可能です。しかしながら、個人輸入や通販によるED治療薬の購入は危険性が高く注意が必要です。前述の通り併用禁忌の問題の他、個人輸入や通販のED治療薬のうち半数以上が偽造薬であったことが報告されています。愛知県ではシアリスジェネリックの個人輸入、通販による2例の死亡事故報告があると言われています。安心して服用をするためにも当院のような専門の医療機関で処方を受けるようにしてください。