プリリジー (一般名:ダポキセチン Dapoxetine)
早漏 | ||
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プリリジー | ||
30㎎ | 3錠 | ¥6,900 |
60㎎ | 3錠 | ¥13,500 |

プリリジーは主成分をダポキセチンとする、世界初の内服型の早漏治療薬です。ジョンソンエンドジョンソン社の製造販売部門であるヤンセン・シラグ社(本社ベルギー)が開発し、メナリーニ社(本社イタリア)から販売されています。現在、ヨーロッパを中心に60カ国以上で認可されており、その有効性と安全性は確立されています。プリリジー(ダポキセチン)服用後の射精時間は3~4倍に延長することが分かっており、この薬剤の登場以後、早漏治療は画期的な進歩をしました。残念なことに、日本では未承認となっていますが、厚生労働省の許可を得てユナイテッドクリニック各院をはじめ、早漏治療専門クリニックで輸入・処方がなされています。
射精時、そのタイミングに影響を与えているのは、ストレスホルモン「ノルアドレナリン」と脳内の神経伝達物質「セロトニン」です。射精を促すのがノルアドレナリン、射精を抑える働きがあるのがセロトニンです。ノルアドレナリンは不安や緊張が高まると分泌されます。適度な分泌であれば、集中力や意欲を高める作用があります。しかし、性交時、ノルアドレナリンが過剰分泌されるようになると性的興奮が急速に高まり、射精のコントロールを困難にしてしまいます。早漏症の方の多くはこの状態にあり、脳内の興奮を抑える働きをするセロトニンの濃度を高めることで早漏が改善します。
プリリジーの主成分であるダポキセチンは、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)に分類される経口早漏治療薬です。神経終末からのセロトニンの再取り込みを阻害することで、脳内のセロトニン濃度を高め早漏治療効果をもたらします。
プリリジー(ダポキセチン)の効果
アメリカで行われた臨床試験によると、性交時にダポキセチン30mgを内服したグループでは平均2分47秒、60mgを内服したグループでは平均3分17秒の射精時間延長があることが報告されています。また、ダポキセチン60mgを内服して行った性交は、パートナーの満足度が2倍以上になったという報告もあります。
プリリジー(ダポキセチン)を内服することで、射精時間が3~4倍に延長し、本人のみならずパートナーの満足度も上がるという大きな効果がもたらされます。
プリリジー(ダポキセチン)以外にも、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)に分類される「パキシル」等の薬剤があり、それらも射精時間延長効果があることがわかっています。しかし、パキシル等の効果はわずかであり、あまり大きな期待はできません。プリリジー(ダポキセチン)にのみ特異的に、大幅な射精時間延長効果が認められています。
プリリジー(ダポキセチン)の服用方法
プリリジー(ダポキセチン)は、内服後90分ほどで最高血中濃度に達するため、性行為の1~3時間前に服用しておくのが最適です。個人差もありますが、効果は5時間ほど持続します。極量の90㎎までの服用が可能ですが、60mgで十分な効果が得られるため60mgを服用するのが一般的です。
ダポキセチンの特徴として、服用回数を重ねるほどに効果が増して安定してくるということがあります。中には、早漏の症状が現れなくなり、離脱出来る方もいらっしゃいます。そのため、最低でも6回は服用を試していくことが大切です。
プリリジー(ダポキセチン)の副作用
プリリジー(ダポキセチン)は、重篤な副作用の報告がなく、副作用の頻度も1~10%未満と、安全な薬剤であることが知られています。現れる症状には、頭痛、下痢、嘔吐、めまい、倦怠感、睡眠障害、かすみ目、口渇、のどの痛み、蕁麻疹などがありますが、どれも一時的なものです。その他、起立性低血圧を招くことがありますので、失神や立ちくらみなどの起立性低血圧の既往歴がある方はご注意ください。
プリリジー(ダポキセチン)とED(勃起不全)治療薬の併用
ED治療薬であるバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)とプリリジー(ダポキセチン)は併用可能です。陰茎の硬度不足による早漏の方には、併用することでより高い効果が期待できます。ただし、両薬剤とも降圧作用がありますので、降圧剤を服用している方で血圧が低めの時は、併用を避けてください。
以下の方はプリリジー(ダポキセチン)の内服はできません
- 20歳未満、65歳以上の男性
- 心不全や不整脈、冠動脈硬化疾患など心疾患の方
- 中等度~高度の肝障害の方
- 高度腎障害の方
- てんかんの方
- 緑内障の方
- 出血性疾患や凝固異常の既往歴の方
- うつ病、躁病、双極性障害、統合失調症の方
- 抗HIV薬や抗真菌薬を服用している方
ユナイテッドクリニック各院は、開院からED外来とともに早漏治療専門外来を開設しており、早漏治療でのプリリジー(ダポキセチン製剤処方)は日本でもトップクラスの実績がございます。ご不明な点がございましたら、お気軽にユナイテッドクリニックの医師にご相談ください。
正しい早漏治療ができないクリニックに注意!
プリリジー(ダポキセチン)は世界で唯一の早漏治療適応薬で、これを用いて早漏治療を行うのが世界標準です。しかし、プリリジー(ダポキセチン)を処方せず、早漏には適応のない「ユリーフ(シロドシン)」や「トラマール(トラマドール)」を早漏治療薬として処方しているクリニックがあるようです。
プリリジー発売以前から従来の早漏治療薬として使用されているパキシル(パロキセチン)も、本来は他疾患の治療薬ですが、ある程度の早漏治療効果は認められています。従来通りパロキセチンを使用したいという方の為に、ユナイテッドクリニックでも取り扱いしております。
しかし、ユリーフ(シロドシン)には早漏改善効果はなく、服用で得られるのは逆行性射精と呼ばれる副作用です。これは100%生じる副作用で、射精時に膀胱内へ向かって精液が流れる現象であり、射精感が全く得られません。また、トラマール(トラマドール)は癌性疼痛等に対する治療薬です。トラマールには依存性があるため、トラマール中毒になる可能性があります。
早漏治療にユリーフやトラマールを用いるのは危険ですので、行ってはいけません。これらを早漏治療薬として処方するクリニックは、正しい早漏治療が出来ていませんので注意してください。