AGA治療薬ミノキシジル詳細
AGA治療薬ミノキシジル詳細 | |
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薬剤名 | ミノキシジル |
製薬会社 | ファイザー社など |
有効成分 | ミノキシジル |
薬剤画像 | ![]() |
用量 | 2.5mg・5mg・10mg |
主な効果 | 育毛促進 |
主な副作用 | 手足の浮腫み・動悸 |
薬剤の特徴 | 内側から満遍なく効果 内服薬と外用薬の2種類 |
デメリット | 育毛効果が全身に及ぶことがある |
ミノキシジルタブレット (一般名:ミノキシジル Minoxidil)
AGA | ||
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ミノキシジルタブレット | ||
2.5㎎ | 30錠 | ¥5,600 |
5㎎ | 30錠 | ¥11,200 |
10㎎ | 30錠 | ¥19,800 |
※当院ではボトルではなくPTPシートでの処方となります。

ミノキシジルにはAGA治療に有効な高い発毛促進効果があることが知られています。国内のミノキシジル製剤で有名なものとして大正製薬から販売される外用薬であるリアップがあります。
内服タイプのミノキシジルタブレットは、体の内部から毛母細胞に働きかけることから外用薬と比較して高い発毛・育毛効果が期待できます。
ミノキシジルとは、もともと高血圧治療の経口薬として研究開発されたのですが、被験者の多くに多毛・薄毛改善といった症状がみられたことから医療用薄毛治療薬としての研究にシフトされ現在に至ります。
AGA治療薬として有名なプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)がヘアサイクルを乱し、健康な髪の毛を脱毛させてしまう原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑えることで髪の毛が正常に生え育つ環境を整える作用があることに対し、ミノキシジルは血流改善効果により毛母細胞への栄養供給・細胞分裂を促し発毛を促進する作用があり、機序が異なることから併用も可能です。
今日のAGA治療ではプロペシア(フィナステリド)orザガーロ(デュタステリド)+ミノキシジルの併用が一般的です。
ミノキシジルタブレットの服用方法・効果
当院のミノキシジルタブレットには2.5mg、5mg、10mgの3用量があり、1日1~2回の服用が一般的です。 ミノキシジルタブレットの服用に関しては低血圧やむくみといった各副作用、継続服用の際の効果判定による用量調整が望ましいことから、専門医と相談の上服用していく事がお勧めです。
ミノキシジルタブレットは毎日服用することで効果が出るお薬なので、自己判断での減薬・退薬や飲み忘れにご注意ください。またミノキシジルには血管拡張による血流改善効果があるため、前日に飲み忘れた分と当日分を同時に服用すると血圧が下がりすぎる可能性もあるため必ず1日の用量を守って服用してください。
ミノキシジルタブレットは早い方では服用半年ほどで発毛効果が確認できます。継続的の服用で効果が現れることから半年、一年と根気よく治療を続けてください。
ミノキシジルタブレットの副作用
ミノキシジルには各種副作用の報告があります。
主に低血圧やむくみが知られ、そのほかにも多毛(体毛増加)や吐き気、頭痛の報告もありますが、いずれも重篤な副作用ではありません。
またミノキシジルには血圧の降圧作用があるため、低血圧気味方、降圧剤使用中の場合やアルコールと同時に服用した場合に血圧の低下により気分が悪くなるといったことがあり得ます。必ず専門医と相談の上服用してください。
また必ずしも全員に起こるわけではありませんが、ミノキシジルタブレットの服用を開始してから1~2ヵ月ほどの期間は治療開始前よりもシャンプー等の際に抜け毛が増加する可能性があります。
この現象は俗に初期脱毛といい、詳しい原理は不明ですが今までの弱く細い髪の毛がミノキシジルの効果によって生えてきた強く太い髪の毛に押し出されることで起きる等の理由が考えられています。
初期脱毛は通常長くとも3ヵ月程度で治まり、その後健康な髪の毛が生えてきますのでもし現れても過度な心配は不要です。初期脱毛が起き自己判断でミノキシジルタブレットを退薬してしまった場合、また頭皮の環境が戻ってしまうことから、根気よく継続服用してください。
ミノキシジルタブレットを用いた効果的なAGA治療
先にご説明した通りミノキシジルタブレットは血流改善効果により髪の毛を発毛させることに特化した治療薬となります。AGA治療においては脱毛を促進させる原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の抑制も重要ということから、プロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)といった5α還元酵素阻害薬の服用も推奨されます。
またミノキシジルやプロペシア(フィナステリド)やザガーロ(デュタステリド)はあくまでも発毛と脱毛抑制の治療薬ですので、根本的なAGA治療には髪の毛の材料となる亜鉛、ビタミン、リジン、セレンといった各種栄養の摂取や十分な睡眠、ストレスの発散、禁煙といった多角的なアプローチが必要不可欠となります。