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AGAの治療薬であるザガーロ、長期処方されて服用している方も多いのではないでしょうか。この薬剤には実は名前こそ違いますが全く同じもう1種類の薬があります。効果・副作用・製造している製薬会社など全て一緒、という薬剤です。その名前は「アボルブ」。ユナイテッドクリニック名古屋駅前院でも取り扱いをしております。今回はそのアボルブとは何者なのか、なぜ全く同じ薬が存在するのか、などの説明を致します。

ザガーロとは

グラクソスミスクライン社から販売されたAGA治療薬です。主成分はデュタステリドで以前より販売されているプロペシア（主成分フィナステリド）がAGAの原因であるDHTを生成する5aリアクターゼのII型のみを抑制してくれるのに対し、デュタステリドはI型・II型ともに抑制してくれるためフィナステリドよりも効果的です。またII型に対してもプロペシアの約1.6倍と非常に高い効果があり、フィナステリド製剤からデュタステリド製剤に変更する方も多いです。

アボルブとは

1994年から前立腺肥大症の治療薬としてデュタステリドは開発が進められていました。アメリカで2001年11月、ヨーロッパでは2007年7月に製造・販売が認可され、日本でも2009年7月に認可され「アボルブカプセル0.5mg」として製造・販売が開始されました。現在でも前立腺肥大症の治療において第一線で使用されています。海外では「アボタード0.5mg」として高い知名度があります。カプセル自体は0.1mg錠もありますが、AGA治療薬としての場合は通常0.5mg錠で服用します。服用のタイミングは特に決まっておらず、食前・食後なども問いませんが、薬剤の効果に関係する血中濃度というものを安定させるため、おおよそ24時間毎の服用が望ましいです。効果をしっかりと引き出すために飲み忘れに注意して下さい。また飲み忘れたからといって翌日に2錠飲んだりすることは止めて下さい。

アボルブとザガーロの違い

上で紹介したアボルブとザガーロですが、この2つの薬剤は有効成分や効果、副作用など全く同じになります。前立腺肥大症の薬剤として開発されたアボルブですが、その途中でAGA治療の効果も明らかになり、AGA治療薬として承認を受け販売名を変更し登場したのがザガーロです。唯一の違いは保険適応になります。保険適応の違いは万が一の副作用の際に救済制度によって保証が発生する可能性があるかないかになり用途外の処方に対しては適用されません。しかし入院治療が必要なほどの副作用の症状や発生率などは極稀であることなどから、制度を利用したことがある方はいないのではないでしょうか。もし心配であればザガーロで服用後、副作用など特に問題ないことが確認できた後に値段が安い・処方が容易などメリットがあればアボルブの服用へ切り替えても良いでしょう。保険診察では適応外の薬剤の処方はできないので、個人輸入や自由診療のクリニックなどでの処方が必要となりますが、個人輸入は偽物の混入や金銭トラブル、併用禁忌などの知識不足による健康被害のトラブルなどが生じやすいため、注意が必要です。

アボルブの副作用と長期処方

アボルブの主な副作用としてはホルモンに作用するため、性欲の減退、勃起不全などがあります。その他では乳房・乳頭の不快感や痛み、女性化乳房、肝機能障害などがあります。いずれの症状も基本的に軽微なもので、服用が進むとともに緩和されていくことも多く、また確率もおおよそ3.5%未満になるので大きな問題になりません。ただし、極稀に重篤な副作用として倦怠感や蕁麻疹、黄疸などがあります。それらの症状を感じた場合、服用を中断し医師の診察を受けて下さい。

アボルブに限らずAGA治療薬を服用し始めた1～3月付近で「初期脱毛」と呼ばれる症状が起こることがあります。これは副作用とは別のものです。AGA治療薬の効果が発揮され乱れたヘアサイクルの髪の毛が1度リセットされ太く強い髪の毛に生え変わる過程で起こる症状です。一時的に抜け毛が増えるので不安を感じて服用を止めてしまったり薬を変えてしまう方もいますが、独断で服用を中断しないで下さい。この初期脱毛は必ず全員に起こるものではありません。初期脱毛の症状がないからAGA治療薬が効いていない、という訳ではありませんのでそのまま服用を続けて下さい。

アボルブの服用が出来ない方

アボルブは成人男性を対象とした薬剤であるため、未成年の男性や女性は服用することができません。女性、特に妊婦や妊娠の可能性がある方は適応外というだけでなく胎児の生殖器の発育を妨げるおそれがあるので、服用しないで下さい。服用の他にも経皮吸収といい、薬剤に触れただけでも皮膚から体内に吸収される可能性があるので保管場所などにも注意して下さい。前立腺癌の検査値であるPSA値が半分程度で表示され正確な数値が反映されないため、病気発見の見落としを防ぐためにもPSA検査を行う際は医師に服用していることを伝えて下さい。服用中は献血はできません。献血をしたい場合は服用を中止し6ヵ月以上経過してから献血をするようにして下さい。HIVプロアテーゼ阻害薬（リトナビル等）・エリスロマイシンやクラリスロマイシンなどの抗生薬・抗真菌薬などの一部は血中濃度が上昇してしまうおそれがあるため服用中の方はお控え下さい。また肝臓で分解されるため他の薬剤との同時の多量摂取やアルコール摂取の前後の服用も控えて下さい。

薄毛治療（AGA）ならユナイテッドクリニック名古屋駅前院へ

ユナイテッドクリニック各院では薄毛治療・AGA治療のご相談・処方をいたしております。薄毛治療・AGA治療薬のプロペシア処方、プロペシアジェネリック（フィナステリド「トーワ」「RTO」）処方、ザガーロ処方、アボルブ処方（デュタステリド）、ミノキシジル処方（ミノキシジルタブレット処方、ロゲイン、ミノキシジルローション処方）や２%ケトコナゾールシャンプー、アロビックスの処方をいたしております。また強力な発毛・育毛効果のカクテル療法「AGA ドクターズカクテル」の処方もしており、様々な薄毛治療（AGA治療）を行うことが可能です。

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